イタリアはフィレンツェの有名タンナーWALPIER CONCERIA SNCの世界的に有名なブッテーロ。それはバケッタ製法による植物性フルタンニン鞣しにてなめされます。
古典的な鞣し染めの製法でたっぷりの加脂を施した素材は、手に吸い付くような潤いを湛える質感で吟面はガラス質のぬめり感を感じさせます。
柔軟性についても申し分無く、繊維密度が高いためコシが強く堅いのも特徴のひとつで平均2.8mm厚でインポートされた素材は肉厚な漉きをかけ素材感を強調した品に向いています。
また、フルタン素材では他素材にない発色性の高さが特徴ですが、色によっては独自の製法で染料とわずかの顔料を加えることにより、革素材とは思えぬ色相を呈しています。フルタンニンで吟を極端なスムースに仕上げているため、小傷が付きやすい素材なので爪傷などにご注意下さい。
使い込むほどに深みを増した色調になり、艶・光沢感で他に類を見ないほど変化します。使用環境によって明色のものは褪色するケースと濃暗色に変化するケースに別れます。革の風合いを生かすため色止めを施しておりませんので、使用状況により色移り・色落ちする場合があります。